健康な歯をできるだけ残すために ― 当院で導入している「Amidex」がテレビで紹介されました
目次
歯を大きく削らずに修復する、新しい治療技術
2026年8月29日、BS朝日の番組「Fresh Faces ~アタラシイヒト~」で、歯科医師の保坂啓一先生が紹介されました。
保坂先生は徳島大学の教授で、長年にわたり歯の接着技術を研究されてきた先生です。
番組では、保坂先生が開発に携わる「Amidex(アミデックス)」という歯科修復技術について、その仕組みや開発の背景が紹介されました。
当院でも、健康な歯をできるだけ残すための治療の選択肢として、このAmidexを導入しています。
Amidexとは?
歯が欠けたり、むし歯などで歯の一部を失ったりした場合、従来の詰め物や被せ物では、健康な歯の一部も削る必要が生じることがありました。また、失った歯をブリッジで補う場合にも、隣の健康な歯を削ることが一般的でした。
Amidexは、デジタル技術と歯科用の接着技術を組み合わせ、健康な歯をできるだけ削らずに、失われた歯の形を修復することを目指した技術です。
あらかじめコンピューター上で修復後の歯の形を設計し、その形を再現するための透明な型枠を製作します。
治療時には、この型枠を使ってコンポジットレジンという歯科用の白い修復材料を成形します。
歯科医師がコンポジットレジンで一から形を作る方法とは異なり、事前に設計した形を再現しやすいことが特徴です。
治療前のシミュレーション込みの治療システム
Amidexの優れた点として、当院が特に評価しているのが、治療前に模型と専用の型枠を用いてシミュレーションできることです。
Amidexでは、設計した修復物の形を再現するための型枠と模型が提供されます。
これらを使うことで、実際に患者さんのお口の中で処置する前に、修復の手順や仕上がりを確認できます。
当院で実際に行った術前シミュレーション

当院で実際に行ったAmidexによる術前シミュレーション。左から修復前、専用型枠の装着、模型上での修復後。
写真は、当院で行った治療の術前シミュレーションの様子です。
透明な型枠を模型に装着し、実際の修復操作を事前に確認しています。
こうした準備によって、治療の手順や材料の扱い、仕上がりの形態などをあらかじめ把握できます。
患者さんのお口の中で処置を行う前に、実際の修復操作を模型上で試し、手順や仕上がりを確認できることは、大きな利点だと考えています。
術前シミュレーションは、より計画的で精度の高い治療を行うための重要な準備となります。
大切なのは、歯をできるだけ残すこと
当院では、歯周病治療を基盤として、歯を長く使い続けられるようにすることを大切にしています。
そのためには、歯周病を管理するだけでなく、むし歯や歯の欠損に対しても、必要以上に歯を削らないことが重要です。
Amidexは、そのための選択肢のひとつです。
もちろん、すべての症例に適しているわけではありません。歯の残っている量や噛み合わせ、修復する範囲などによっては、他の方法が適している場合もあります。
当院では、それぞれの方法の特徴を踏まえ、患者さんのお口の状態に応じた治療方法を検討しています。
開発の背景を紹介した番組もぜひご覧ください
今回の番組では、保坂先生が長年取り組んできた歯の接着技術の研究や、健康な歯をできるだけ削らずに修復するための技術開発について紹介されています。
歯科治療の技術がどのように進歩しているのかを知ることができる、興味深い内容です。
ぜひご覧ください。
▶ BS朝日「Fresh Faces ~アタラシイヒト~」保坂啓一先生の紹介ページ
治療費用・通院回数・リスクについて
Amidexによる修復治療は自由診療です。施術費用は1歯60,000円です。隣在歯にも接着・修復を行う場合は、その歯の分も費用が発生します。修復対象の歯と隣在歯の計2歯を修復する場合は120,000円が目安です。
欠損した歯を補うブリッジの場合は、片側支持が120,000円、両側支持が150,000円です。接着する歯の本数や費用は、歯やお口の状態によって異なるため、診察のうえ個別にご案内します。
初回は全顎の検査を保険診療で行い、費用の目安は5,000円以内です。模型作成やシミュレーションによる追加費用はありません。治療は1回あたり約60分で、初診からの場合、通院回数は3回が目安です。専用の型枠の製作には2週間ほどかかります。通院間隔などによって前後しますが、初診から施術完了まで1か月程度が目安です。
他の修復物や補綴物と同様に、修復物が破損する可能性があります。また、歯やお口の状態によっては適応とならず、処置できない場合があります。
