歯周病治療は、毎日のセルフケアから始まります
目次
歯周病の治療というと、「歯石を取ること」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、歯石を取り除くことは大切です。
ただ、それだけで治療が進むわけではありません。
歯周病治療の土台になるのは、毎日の歯みがきや歯間清掃などのセルフケアです。
歯科医院は、次のポイントを見つける場所です
診療の中で、「ここが磨けていませんね」とお伝えすることがあります。
何度も同じ場所を指摘されると、少し気が重くなるかもしれません。
ですが、磨き残しを確認するのは、できていないことを叱るためではありません。
ご自身では気づきにくい場所を一緒に確認し、次にどこを、どのように変えていけばよいかを見つけるためです。
磨きにくい場所は、一人ひとり違います。
まずは、自分のお口の特徴を知ることから始めます。
一度に全部変えなくても大丈夫です
すべてを完璧にする必要はありません。
今回は奥歯の内側。
次は歯と歯の間。
その次は、歯ブラシの当て方。
このように、その時のお口の状態に合わせて、一つずつ取り組んでいきます。
歯科医院でポイントを確認し、ご自宅で試してみる。
次回来院したときに、どう変わったかを一緒に確認する。
うまくいかなければ、別の方法を考えます。
歯周基本治療は、この繰り返しで進んでいきます。
歯石を取るだけで終わる治療ではありません
歯石は歯ブラシでは取れないため、歯科医院で除去します。
その一方で、歯石を取った後も、毎日のセルフケアによってプラークがたまりにくい状態を保つことが大切です。
セルフケアが変わることで、歯ぐきの炎症が落ち着いてくることもあります。
歯科医院でお口の環境を整え、ご自宅でのケアを続ける。
その両方を組み合わせて、治療を進めていきます。
うまくできなかったことも教えてください
「続けられなかった」
「教えてもらった方法では、うまくできなかった」
そんなときも、そのまま教えてください。
方法が生活に合っていなかったのかもしれません。
歯ブラシや歯間ブラシの種類が合っていなかった可能性もあります。
私たちは、完璧な歯みがきを求めているわけではありません。
できなかったことも、次の方法を考えるための大切な情報です。
前回より、少し磨ける場所が増えた。
自分の磨きにくい場所が分かるようになった。
そうした変化を一つずつ積み重ねていくことを大切にしています。
歯周病治療は、一緒に進める治療です
歯周病治療では、患者さまご自身が毎日のセルフケアを行い、歯科衛生士が状態を確認しながら必要な処置やサポートを行います。
歯科医師は、検査結果や治療への反応を確認し、必要に応じて治療方針を調整します。
患者さま、歯科衛生士、歯科医師がそれぞれの役割を持ちながら、同じお口の変化を見て治療を進めていきます。
歯科医院は、できていないことを指摘されるために通う場所ではありません。
今のお口の状態を確認し、次の診療までに取り組むポイントを一つずつ持ち帰る場所です。
ご自身のお口のことが少しずつ分かるようになり、自分で管理できる部分が増えていく。
私たちは、その過程を一緒に進めていきたいと考えています。
まずは、自分のお口を知ることから
歯周病治療では、最初から上手に歯を磨ける必要はありません。
大切なのは、自分のお口のどこに汚れが残りやすいのか、どのようなケアが必要なのかを知り、少しずつできることを増やしていくことです。
歯ぐきから血が出る。
歯ぐきが腫れている。
口臭が気になる。
歯が少しぐらつく気がする。
このような症状がある方はもちろん、特に症状がなくても、自分の歯みがきが今のお口に合っているか分からない方もいらっしゃると思います。
まずは、お口の状態をきちんと確認することから始めます。
そして、今の自分に必要なポイントを一つずつ持ち帰り、ご自宅で試してみる。
歯周病治療は、その繰り返しです。
当院の歯周病治療の考え方や、検査・歯周基本治療・再評価・メインテナンス・SPTまでの流れについては、歯周病治療ページで詳しくご案内しています。
