診断のための主な検査
当院では正確な診断を行うため、初診時に基本となる検査と、ご希望や必要性に合わせたさまざまな検査を丁寧に実施しています。すべての患者様に安心して治療を受けていただけるよう、検査前後の説明・ご相談を大切にしています。
検査一覧
初診時に行う基本検査
• 歯周組織検査
• X線写真検査
• 口腔内写真検査
必要に応じて実施する検査
• かみ合わせ検査
• 模型による検査
• 電気的歯髄診断
診断から始まる治療
これらの検査で痛み・違和感・腫れ・出血などの原因を探り、患者様ごとに最適な治療をご提案します。歯科治療は外科処置を伴う事も多いため、確かな診断を前提に、できる限り丁寧に進めています。検査の詳細を以下にご紹介します。
歯周組織検査
歯ぐきの健康状態や歯周ポケット、出血、歯の動揺、歯ぐきの下がり具合などを確認・記録します。状態やご希望に応じて記録方法を選択します。
この検査では痛みを感じる方が多いため、必ず事前に痛みがある旨をお伝えし、できる限り痛みに配慮して実施いたします。痛みが強い場合は麻酔の使用など適切な対応を行いますので、どうぞ遠慮なくご相談ください。
また、検査の内容によっては歯ぐきに傷がついたり、出血や排膿を伴うことがあります。心臓病や糖尿病などの全身疾患がある方は、菌血症などのリスクへの配慮が必要です。必要に応じて検査を延期したり、病院と連携、事前の抗菌薬投与を行う場合もありますので、全身疾患をお持ちの方は事前にスタッフまで必ずお知らせください。
X線写真検査
当院ではX線検査について、患者様ごとの状態に合わせて最適な方法を選択し、丁寧に診断・治療を行っています。
・パノラマX線写真
歯・顎・顔全体の骨の状態を一度に確認できる検査です。顎顔面領域の腫瘍など歯以外の状態も把握できるため、初診時や定期的に撮影しています。ただし、歯の詳細な状態まで正確に把握しにくい場合もあり、その際は口内法X線写真やCT検査を追加します。
・口内法X線写真
歯と歯槽骨の細部を詳しく確認するために撮影します。歯周病専門治療では、すべての歯が写るよう約10枚の写真を撮影します。また、虫歯の経過観察の検査、神経の治療などに使用します。根尖投影法・咬翼法などの撮影法があります。短期間で繰り返し撮影することが多いですが、撮影範囲や放射線量は非常に少なく、健康への影響はほぼ心配ありません。
・CT検査
歯や骨の立体的な形状を調べる検査です。歯根とその周囲の骨の状態を立体的に把握し、歯周病診断や再生治療の必要性判定、根管治療などにも役立ちます。
いずれの検査も患者様にとって必要最小限の内容・方法を選択し、細やかな診断と安心できる治療につなげています。
また、医療被ばくについて不安がある方のために、ご心配やご質問には丁寧にお答えしています。ご遠慮なくお尋ねください。
口腔内写真検査
お口の中をカラー写真で記録し、歯ぐきや歯並びの状態を丁寧に観察しています。ポケット検査では分かりにくい変化も写真から診断できるため、記録を保存することで長期間にわたる経過もしっかり管理できます。必要に応じて歯科用顕微鏡を使った詳細な撮影も行っております。
この検査は侵襲や放射線被ばくの心配がなく、安心して受けていただけます。ただし、撮影時には多少の不快感を伴うことがありますが、長期的な健康管理のためにとても重要な検査となります。
その他の検査
かみ合わせの検査は、上下の歯がしっかり噛み合っているか、噛んだ時の歯のぐらつきを確認して記録します。かみ合わせは歯の健康に大切なため、異常があれば記録して管理します。お口の癖や食生活、マウスピースの使用判断にも役立ちます。
模型による検査は、型取りや口腔内スキャナーによって歯並び・歯ぐきの形を記録し、治療法の検討や長期間の経過管理に活用します。かみ合わせの検査で分かりにくい部分も補います.
電気的歯髄診断は、歯の神経の状態を調べるため、わずかな電気を流す検査を行うことがあります。痛みを伴うこともありますが、スタッフが事前に説明し、安心して受けていただけるよう配慮します.
